具体例を見てみましょう。
楽曲が変わっても考え方は応用できます。
モーツァルト「ピアノソナタ第14番 K.457 第2楽章」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、2小節目)
まず、左側の譜例を見て下さい。
この2拍目の替え指を使って解説します。
まず前提として、
「替え指は、同じ手で他の音を打鍵するのと同時におこなっても良い」
ということを再確認してください。
Adagioとはいえ
16分音符と16分音符のあいだなどで忙しく替え指するのではなく、
右側の譜例で示したように
内声のD音を打鍵するのと同時に替え指をしても
何の問題もないわけです。
むしろ安定するのが分かるはず。
(再掲)
そこでおすすめしたいのが、
右側の譜例のように
どこで替え指をするのかを
音価分割してタイでつないだ音符で
書き示してしまうこと。
原曲通りである左側の譜例では「4分音符」で書かれているものを
右側の譜例では「8分音符2つをタイで結ぶ形」へ書き直しています。
このようにすることで
指を替えるタイミングを視覚的にとらえられるようになります。
ちなみに、
この「タイミングが分かるようにする書き込み」というのは
作曲や編曲でも使えるテクニック。
替え指のタイミング指示だけでなく、
「どこからどこまでクレッシェンドやデクレッシェンドをするのか」
というのを細かく示すことができます。
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