【ピアノ】半分だけ踏みかえるペダリングの取り入れ方

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バスを残しつつも
音響を薄くできるペダリングテクニックを
具体例とともに解説します。

 

「半分だけダンパーペダル踏みかえるテクニック」とは、

踏みかえるときに完全には上げてしまわず、

半分程度戻したら

また深く踏み込むやり方です。

「バスを残しつつも音響を薄くできる」という

便利なペダリングテクニックです。

 

使用例を、実際の楽曲で見てみましょう。

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ベートーヴェン「ピアノソナタ第23番 熱情 ヘ短調 op.57 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、257小節目)

小節頭を見ると

左手に ff が書かれています。

直後の p のところではダイナミクスを落としたいのですが、

ペダルで ff の音響が残っていると

p で出てくるメロディやトレモロが埋もれてしまいます。

だからといって

ペダルを踏みかえてしまうと

バスがいなくなってしまいますし、

いきなり音響が変わりすぎてしまいます。

 

こういったときに

半分だけ踏みかえるペダリングが有効に使えます。

この譜例の場合は

p になるところで踏みかえるのですが、

完全には上げてしまわずに

半分程度戻したら

また深く踏み込みます。

そうすることで、

ペダルで伸びていた音響は残るにも関わらず

その音響の厚みを減らすことができます。

バスも途切れませんし、

p のメロディが聴こえるくらいの薄い音響になるのです。

 

こういったペダリングは

練習さえすれば

意外とすんなり身につけることができます。

役に立つ場面はたくさんあるので

これを機に習得しておきましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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