「両手で別の動きができないからムリだと思う…」
と思いながらもピアノに入門してみると
一応、簡単な作品であれば
別々の動きができることに気がつきましたよね。
しかし、ここでもうひとつ問題が生じます。
「なかなか指が思ったように動かない…」
というもの。
まだピアノ演奏に慣れていない初心者にとって
なぜ、思ったように動かないように感じるのでしょうか。
理由はいたってシンプルで、
日常生活において
指を1本ずつ単独で動かす機会は
相当限られるからです。
たいていは
親指とセットでモノをつかんだりと
他の指と共同で動かしています。
PCなどのキーボードタイピングやマウス操作ですら
手の一部を机なりに当てて
そこを支えとして指を動かしているケースが
ほとんどでしょう。
つまり、
ピアノのように
和音演奏はともかく
単音を単独の指で操作するというのは、
極端な言い方をすれば
人間の身体の動きからして不自然なことなんです。
結局、たくさんの時間を投下して
ピアノ演奏というイレギュラーな行為に
慣れていくしかありません。
だからこそ、”大人の” 初心者には
好きなのであれば、
なるべく長くピアノのそばにいてほしいと思っています。
手を壊すほど弾き続けるべきと言いたいのではなく、
練習したり、遊んでみたり、鍵盤を見つめてみたりして
ピアノという楽器そのものと仲良くなってほしい、
という意味です。
そうしているうちに
自然と弾く時間も増えて
ピアノがもっと手足になってくるはずですので。
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