「鎖のつなぎ目」という言い方は
一般的に使われているものではありませんが、
音楽家との会話の中では
ときおり耳にします。
これ、何かというと
「フレーズ終わり」であり「フレーズ始まり」でもある音のこと。
ひとつ例を見てみましょう。
モーツァルト「ピアノソナタ ト長調 K.283 第1楽章」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、70-73小節)
71小節目の★印で示した音は
「フレーズ終わり」であり「フレーズ始まり」でもある共通音。
ここでは、フレーズ終わりとしておさめるよりは
フレーズ始まりの音としてやや強調してあげると
曲頭のテーマが戻ってきた印象を強めることができます。
ひとつひとつ、このような判断をする必要があるからこそ、
「この音は、鎖のつなぎ目の音だろうな」
というのを見抜く必要があるんです。
このWebメディアでもいくつかの例を紹介していますので
メディア内文字検索で
「鎖のつなぎ目」と入れてみてください。
「鎖のつなぎ目を見つける」というのは
それ自体、立派な「楽曲分析(アナリーゼ)」です。
フレーズ同士のつなぎに共通音らしきものが見えたときには
一度立ち止まって調べてみましょう。
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