まず、
「楽式論 石桁真礼生 著(音楽之友社)」での学習において
〈第3編 応用楽式〉以降は、いったん無視してください。
第3編に入るまでの段階は
もれなく学習するのが原則ですが、
その中でも
ぜったいに外してはいけない部分があります。
「強小節」「弱小節」「重心」の項目。
「動機」などの話は
ページ数を多くさいて解説されているので
自然と記憶に残ると思いますが、
上記の3項目は
サラッと解説されているだけなので
読み飛ばしてしまいやすい。
実は筆者自身、
昔のことですが
楽式に関しては軽視していた時期がありました。
しかし、
「自分はもう充分に弾ける」
と思っていた時期に
指揮者の先生に演奏を聴いていただいた際、
「君は、強小節、弱小節、重心などの基本的なことが何も分かっていないね。楽式論を一から学びなさい。」
と言われたのです。
これら3項目を理解することで
音楽そのものを深く捉えられるようになり、
◉ どこでエネルギーを抜くべきか
などが明確に解釈できるようになります。
作曲やピアノアレンジにおいても、
これらを理解できていないと
重心へ向かっていくのに音を薄くしていったりと
音楽エネルギーの逆をいくような
音の選び方をしてしまう。
楽式の学習は
効果を感じるまでに時間がかかります。
だからこそ、
軽視してしまったり
そもそも見ずに通り過ぎてしまったりしがち。
しかし、
演奏、作曲、編曲などで力の差が出るのは
こういった学習を経て
音楽のエネルギーを正しく見抜ける力がついているかどうか
という部分に対してなのです。
ピアノ演奏に活かせる!参考書「楽式論(音楽之友社)」レビュー
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント