フェルマータは
初級用作品から上級用作品まで幅広く出てきますよね。
ひとつ質問です。
「どうしてそこにフェルマータが書かれているのか」
を考えてみたことはありますか?
「フェルマータが書いてあるから、とりあえずそこの音価を延長して・・」
というのも間違いではないのですが、
それだけでは
書いてあることを作業としてやっているだけですので、
他の楽曲に活かせる音楽表現は身につきません。
フェルマータでひきのばされている所は、
なぜひきのばされているのかを
楽曲ごとに考えてみましょう。
「フェルマータ箇所の和声をしっかり聴かせたいため?」
「フェルマータまではノンストップで突入してほしい、というサイン?」
など。
他にもさまざまな理由が考えられますが、
これを、
あなた自身の考えで結構ですので
必ず考えてみることが重要です。
例えば、
上記3つはあくまで一例ですが、
ここで言いたいのは、
「フェルマータの解釈によって、その前後の弾き方にまで表現が及ぶ」
ということです。
そうして、その演奏者の独特の演奏になるのです。
作曲家は、
意図や大事にしたいことがあるからこそ、
フェルマータを書いているはず。
存命の作曲家でない限り
作曲家の意図を完全に理解することはできませんが、
少なくとも、
「フェルマータが書いてあるから、とりあえずそこの音価を延長する」
という段階は卒業しましょう。
楽曲分析というのは、
「書かれている記号などがなぜそこに書かれているのかを考え、そのために、前後を分析する」
ということも含みます。
今回紹介したようなことを
ていねいに読み取っていくのが
「楽曲分析」であり、また「譜読み」です。
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