【ピアノ】フェルマータが書かれている理由を考えるべき

スポンサーリンク
本記事では、
「フェルマータ」に焦点を当てて
ピアノ演奏に役立つ音楽表現を探っています。

 

フェルマータは

初級用作品から上級用作品まで幅広く出てきますよね。

ひとつ質問です。

「どうしてそこにフェルマータが書かれているのか」

を考えてみたことはありますか?

 

「フェルマータが書いてあるから、とりあえずそこの音価を延長して・・」

というのも間違いではないのですが、

それだけでは

書いてあることを作業としてやっているだけですので、

他の楽曲に活かせる音楽表現は身につきません。

 

フェルマータでひきのばされている所は、

なぜひきのばされているのかを

楽曲ごとに考えてみましょう。

「フェルマータ直後の表現を印象的に聴かせたいため?」
「フェルマータ箇所の和声をしっかり聴かせたいため?」
「フェルマータまではノンストップで突入してほしい、というサイン?」

など。

他にもさまざまな理由が考えられますが、

これを、

あなた自身の考えで結構ですので

必ず考えてみることが重要です。

 

例えば、

「フェルマータ直後の表現を印象的に聴かせるため?」
それなら、フェルマータの直後に少し音響の切れ目を入れてみようかな。
「フェルマータ箇所の和声をしっかり聴かせたいため?」
それなら、フェルマータを少し長めにとってみようかな。
「フェルマータまではノンストップで突入してほしい、というサイン?」
それなら、rit.をしたり揺らしたりせずに淡々と弾き進めてこようかな。

 

上記3つはあくまで一例ですが、

ここで言いたいのは、

「フェルマータの解釈によって、その前後の弾き方にまで表現が及ぶ」

ということです。

そうして、その演奏者の独特の演奏になるのです。

 

作曲家は、

意図や大事にしたいことがあるからこそ、

フェルマータを書いているはず。

存命の作曲家でない限り

作曲家の意図を完全に理解することはできませんが、

少なくとも、

「フェルマータが書いてあるから、とりあえずそこの音価を延長する」

という段階は卒業しましょう。

 

楽曲分析というのは、

「書かれている記号などがなぜそこに書かれているのかを考え、そのために、前後を分析する」

ということも含みます。

 

今回紹介したようなことを

ていねいに読み取っていくのが

「楽曲分析」であり、また「譜読み」です。

 


 

Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV

Twitter
https://twitter.com/notekind_piano

Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg

 


 

無料トライアルで読み放題「Kindle Unlimited」

 

筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、

200万冊以上のあらゆる電子書籍が読み放題になるサービスです。

 

「初回30日間無料トライアル」はこちら / 合わなければすぐに解約可能!

 

この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

タカノユウヤをフォローする
楽曲分析(アナリーゼ)方法 譜読み
スポンサーリンク
タカノユウヤをフォローする
大人のための独学用Webピアノ教室(ブログ版)

コメント

タイトルとURLをコピーしました