【ピアノ】下から2声目が抜かれている3オクターヴユニゾンの音色を覚えよう

スポンサーリンク
単なる3オクターヴユニゾンではなく
下から2声目が抜かれている3オクターヴユニゾンによる書法は
独特の音色をもっています。
それがピアノで演奏されたときにどのように響くのかを
把握しておきましょう。

 

作曲家は

ピアノという楽器を使って

どのような音色をつくるのかについて

あらゆる工夫をしてきました。

 

その中から

今回取り上げたいのが、

「下から2声目が抜かれている3オクターヴユニゾンの書法による音色」

についてです。

 

以下の譜例におけるマーカーで示した部分を見てください。

 

ブラームス「4つのバラード 第1番 エドワード Op.10-1 ニ短調」

譜例(PD楽曲、Sibeliusで作成、曲頭)

右手パートではオクターヴユニゾンでメロディが演奏されますが

それと同時に

左手パートにも

メロディが埋め込まれています。

ここで注目すべきなのが、

左手パートのメロディと

右手パートの下のメロディのあいだに

もう1オクターヴぶんのメロディの音域があるのにも関わらず

それは省略されていることです。

黄緑マーカーと水色マーカーが2オクターヴ離れているということ。

つまりここでのメロディは、

単なる3オクターヴユニゾンではなく

下から2声目が抜かれている3オクターヴユニゾン。

 

(再掲)

この書法による独特の音色を覚えておくべきです。

もちろん、楽曲によって

◉ この書法が使われる音域
◉ どのオクターヴがどれくらい強調されるのか(オクターヴ同士のバランス)

などによっても

聴こえ方は変わります。

前者は、作曲家が決めることであり

後者は、作曲家と演奏者が決めることですね。

 

本記事で取り上げたような内容を

学んだり考えたりすることで

楽曲理解を深めると同時に

作曲やピアノアレンジをする際の引き出しも

増やしていきましょう。

 

(再掲)

ちなみに、

譜例の点線で示した部分は2オクターヴユニゾン。

前後と比べて音色がどのように変化するのか

弾き比べ聴き比べしてみてください。

あわせて、

【ピアノ】2オクターヴユニゾンのサウンドを覚えよう

という記事を参考に

◉ 2オクターヴユニゾンのサウンド
◉ “声部が抜かれていない” 3オクターヴユニゾンの音色

について整理して把握しておくと

さらに音色に関する引き出しが増えて、耳が開きます。

 


 

Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV

X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano

YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg

 


 

無料トライアルで読み放題「Kindle Unlimited」

 

筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、

数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。

 

Kindle Unlimited 読み放題 無料トライアル

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました