【ピアノ】運指において、暗譜のしやすさと音色のどちらを優先するか

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運指の決定には
何を優先させるかの判断が必要です。
詳しくは、本記事をご覧ください。

 

暗譜でつまづく大きな原因は、

ややこしい運指を間違えたり

繰り返しにおいて

それが不統一になっていることにもあります。

似た音型の繰り返しにおいては

できる限り同じ運指の反復を使って

統一しておいたほうがベター。

 

しかし、これが問題となるケースもあります。

具体例を見てみましょう。

楽曲が変わっても考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第14番 K.457 第3楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、205-210小節)

原則「321 23」の運指をワンセットとして

弾き進めていけばいいのですが、

209-210小節の

2種類の運指を書き込んだところは、

黒鍵を短い親指で弾くのが

手の運用と音色のどちらの観点からも

都合良くありません。

そこで、この部分に限っては

暗譜の面では少しやりにくくなっても

「312 23」

などの運指も考慮にいれるといいでしょう。

 

運指において

◉ 暗譜のしやすさ
◉ 手の運用や音色

これらのどちらをとるのかという判断が

必要だということです。

 

以下のように運指を考えていきましょう。

まず前提として、
手の運用や音色に大した影響がないのにも関わらず
繰り返しにおける運指を不統一にするのは避ける。
とにかく、これだけは守る
譜例のような
都合の良くないところが出てきてしまう場合は、
 ’そこのみ’ 別案を検討してみる。
そのときに、
暗譜を優先すべきか
その他を優先すべきかを
状況を見て判断する。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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