【ピアノ】同じ運指しか使わなくてもハノンが有益な理由

スポンサーリンク
ハノンなどのエチュードの音型が
実際の楽曲にそのまま当てはめられないこと自体、
大した問題は含んでいません。
詳しくは、本記事をご覧ください。

 

例えば、ハノンで全調スケールを練習するとしましょう。

親指のくぐらせる位置など

ずっと同じ指遣いで進みますよね。

「実際の楽曲ではさまざまな運指のパターンが断片的に求められるし、

そのまま当てはめられないようなものをやる意味があるのだろうか」

などと思うことはありませんか。

 

昔、筆者はそう疑問に思っていました。

しかし、

ブラームスによるグリッサンドのエチュードを学んだときに

ハノンの練習のやる意味さえ感じることができました。

 

要するに、

そもそもこの種の練習曲は

特定の音型に完全対応するための準備練習というよりは、

あらゆる形でその音型の類似型が出てきたときの

対応策を増やしておくために

考える力をつけておくために

やる必要があるのです。

 

楽曲に完全フィットするようなエチュードをつくるくらいだったら

実際の楽曲で練習すればいいわけです。

 

いちばん基本的な指遣いによる全調スケールを経験しておけば、

それらの近しい亜種にも

ある程度対応できるようになる。

ブラームスのグリッサンドエチュードでも

「こんな形で、こんなスピードで、こんな運指でグリッサンドできますよ」

という例を提示しておいて

実際の楽曲で出てきたグリッサンドに対応するときの ”考える力” を

養わせています。

 

少なくとも、

エチュードの音型が

実際の楽曲にそのまま当てはめられないこと自体に

大した問題は含んでいないことを

理解してください。

 


 

Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV

Twitter
https://twitter.com/notekind_piano

YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg

 


 

無料トライアルで読み放題「Kindle Unlimited」

 

筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、

数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。

 

「初回30日間無料トライアル」はこちら / 合わなければすぐに解約可能!

この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

タカノユウヤをフォローする
ハノン 運指
スポンサーリンク
タカノユウヤをフォローする
大人のための独学用Webピアノ教室(ブログ版)

コメント

タイトルとURLをコピーしました