【ピアノ】3:2(2:3)はあいまいな表現

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作曲家は
3:2(2:3)のリズムを
どういったときに使うのでしょうか。

 

3:2(2:3)のリズムとは

例えば、次のようなもの。

 

グリーグ「抒情小品集 第5集 ノクターン op.54-4」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、11-13小節)

初中級くらいから

3:2(2:3)の表現を見かける作品は増えてきますが、

こういったリズムを

作曲家はどういったときに使うのでしょうか。

 

さまざまなケースが考えられますが、

もっとも代表的なのは

あいまいさを表現したいとき。

 

3:2(2:3)では

両者の発音において噛み合わないところが多く

ダイレクトな表現を避けることができます。

そういった、

「はぐらかされた」と言いますか

一種のあいまいなニュアンスを表現できるのが

このリズムの特徴であり、

作曲家の意図である可能性が高いでしょう。

 

【補足】
現代作品では、
2や3という数字自体に意味をもたせて
作品のコンセプトとリズムを関連づけたりと、
この要素の用いられ方の幅が
さらに多様になります。

 

「作曲家は、この表現をなぜ使ったのだろうか」

自分なりの予想でも構わないので

こういったことを考えるクセをつけてください。

 

本記事で取り上げたような内容を

学んだり考えたりすることで

楽曲理解を深めると同時に

作曲やピアノアレンジをする際の引き出しも

増やしていきましょう。

 

✔︎ あわせて読みたい
【ピアノ】2:3のリズム入門

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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