【ピアノ】動き回るパッセージを無機質にしないコツ

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ひたすら動き回るパッセージで
弾くことに必死になり
ただ平らに音を並べてしまっていませんか。

 

動き回るパッセージの演奏で

無機質な音の羅列を避けるためには

ちょっとしたコツがあります。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第8番 K.310 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、23-26小節)

譜例のところでは

モーツァルトはダイナミクス関連の指示を書いていませんが、

筆者のほうで補足しました。

25-26小節のダイナミクスの松葉を見てください。

このように、

音楽が閉じていくところは少しおさめて

音楽が開いていくところは少しふくらませる。

 

原曲には書かれていないニュアンスですが

音楽を考えれば自然につけるべきもの。

とうぜん、楽譜を無視しているわけではないことは分かりますよね。

 

楽曲によっては

音型に沿ってやれば

すべて上手くいくというわけではありませんが、

平らに音を並べるくらいであれば

まずはひとつの視点として考えてみてください。

 

(譜例)

また、譜例のところでは

23-26小節まで

4小節ひとかたまりになっていて、

26小節目でトニックに落ち着き

4小節ひとかたまりに

小さなおさめどころをつけています。

だからこそ、

少しおさめて26小節目へ入るのがベター。

 

こういった視点を

上記、音型の視点に加えて考えることで、

より、ダイナミクスの付け方を考える参考になるでしょう。

 

本記事では、たった4小節間を取り上げたのみですが、

動き回るパッセージが出てきたら

その全体で

このようなことを考えてみてください。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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