【ピアノ】要約するのは、立派な楽曲分析

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原曲の楽譜を要約する過程で
重要な音と
要約可能な音を
見極めることになる。
それらをていねいに識別していくのが
分析のひとつになるんです。

 

具体例を見てみましょう。

楽曲が変わっても考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第14番 K.457 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、36-39小節)

この譜例では、

「原曲」および

「そこで使われている音を要約した例」

これらを並べています。

 

このようにすると

刻まれていた持続の意味合いや

ハーモニーの移り変わりが

よく理解できるはず。

 

楽譜を要約すること自体、

立派な「楽曲分析(アナリーゼ)」と言えます。

 

(再掲)

譜例を比較すると分かるように

要約する過程で

重要な音と

要約可能な音を

見極めることになるので

それらをていねいに識別していくのが

分析のひとつになるんです。

 

要約するには書き直しが必要なので

楽曲のすべてでやっていたら

よほどの根気と時間がないと続きません。

そこで、

「楽曲の中で気になった部分だけでも要約してみる」

という方法をおすすめします。

 

「手を動かしながら整理していく」

というのは

想像以上に多くの発見をもたらしてくれるもの。

楽譜をながめているだけでは見落とすような要素に

数多く気が付いてしまうので

とても不思議です。

原曲の音楽を整理しながら

自分の頭の中も整理しているのでしょう。

 

この方法は

演奏のための楽曲分析にも有効ですが

作曲の学習でも

幅広く用いられている方法です。

 

本Webメディアでも取り上げてきているように

楽曲分析というのは

ほんとうにさまざまなやり方があります。

アプローチ方法を複数知っておいて

楽曲から大事な要素を見つけ出してください。

 

✔︎ あわせて読みたい
初心者でもできる楽曲分析方法」シリーズ

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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