【ピアノ】メロディのフレーズにあわせた伴奏のニュアンス

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「メロディのニュアンスにあわせた伴奏のニュアンスをつくる」
多くのシンプルな作品は
このやり方で音楽的にまとめることができます。

 

具体例を見てみましょう。

楽曲が変わっても考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第14番 K.457 第3楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)

補足した点線スラーを見てください。

ここでのメロディは

このようなフレーズで成り立っています。

エディションによっては

このスラーが実線で書かれていますが、

もともとの原曲にはありません。

 

メロディを

1回、2回、3回と繰り返し、

3回目でフレーズの息を長くすることで

この8小節をまとめていると考えましょう。

 

全体的な音楽の方向性は

カッコ付きダイナミクスの松葉で補足したようになります。

 

(再掲)

このように

メロディはフレーズの終わりに向けておさめていくわけですが、

それに伴奏のニュアンスもあわせるようにしましょう。

具体的には、

◉ 1小節目の左手より、2小節目のほうを大きくしてしまわない
◉ 3小節目の左手より、4小節目のほうを大きくしてしまわない
◉ 7小節目の丸印をつけたところに左手のヤマをつくり、その後おさめる

 

「ヤマ」と言っても

p の中での音楽の方向性の話なので

やりすぎないでください。

 

中には、両手のニュアンスをあえて別のものにしたほうが

面白いケースもあります。

しかし、

この譜例のところは

素直に書かれているので

両手で共通した強弱ニュアンスを表現すると

シンプルで音楽的にまとまるでしょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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