【ピアノ】「音を切らないスタッカート表現」とは?

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本記事では、
「音を切らないスタッカート表現」について解説しています。
スタッカートにも様々な役割がありますので
必ず踏まえておきましょう。

 

注 : 本記事で譜例を取り上げている作品は

パブリックドメインになっている作品です。

出版社が独自につけたアーティキュレーションなど

権利に関わる部分は一切表示しておりません。

譜例はFinaleで作成したものです。

 

記事の信頼性


 

筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、

修士号(音楽)を取得しています。

また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。

 

 

「ショパン : ノクターン第1番」を例に出しましょう。

次の譜例(1-2小節目の右手)を見てください。

「スラースタッカート」に注目してください。

これを「音を切る」という意味で解釈してしまったら、

曲想に全くあわなくなってしまいます。

ダンパーペダルを使用して音は繋げて、

手は「スラースタッカート」で演奏することで、

「音はつながっているけれど軽い空間性のある音にしたい」

という意図があると考えられます。

ダンパーペダルを使用して手でレガートにするのと、

ダンパーペダルを使用して手はスラースタッカートにするのとでは、

出てくるサウンドが大きく異なります。

作曲家は、「切ってください」という意味ではなく、

「軽い空間性のある表現が欲しい」

という意味でもスタッカートを使用する可能性があることを

覚えておきましょう。

 

つまり、

ダンパーペダルを使用した状態での

「スラー+スタッカート」もしくは「スタッカート」は

「音色操作(トーンコントロール)」の意図

と言えます。

 

仮に、譜例の箇所でスタッカートを無いものとして

「テヌート」で音を出してみてください。

音色が全く変わってその違いに驚くはずです。

こういった細かいところを丁寧に表現していくのが、

レベルアップの大きなポイントです。

 

【補足】
ラヴェル「水の戯れ」
などで、
「水をイメージした空間性のある音」で演奏したいときなどでも応用できます。
ダンパーペダルを使用しながらも、
あえて手は「ノンレガート、バロックのタッチ」で演奏すると
曲想にあった雰囲気が出てきます。
どれくらい取り入れるかは奏者さんによる解釈次第ですし
絶対ではありませんが、
是非引き出しに入れておきましょう。

 


 

譜例で取り上げた、

ショパン「ノクターン第1番」を更に学びたい方へ

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