【ピアノ】執拗な反復ではテンポに注意

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テンポキープにおける大きなポイントは
「自分は、どういった音型のときに走ってしまいがちなのか」
という傾向を知っておくことです。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ハイドン「ソナタ 第60番 Hob.XVI:50 op.79 第3楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、17-24小節)

17-19小節では同じ音型が繰り返され、

20小節目からは

それが「縮節」になっています。

縮節とは、

「提示された素材が、音価や拍の長さを縮めながら連結されていくこと」

このような意味であり、

19小節目までの内容が

さらに執拗に繰り返されていきます。

 

こういった反復では

テンポがだんだんと速くなってしまいがち。

17-19小節の反復ですら

テンポキープの意識をもつべきですが、

20小節目からは

さらに注意が必要で

加速して坂を転がり落ちていくようなテンポになってしまう演奏は

よく見受けられます。

 

このようなところでこそ

はじめのうちはメトロノームを取り入れるといいでしょう。

そして、

テンポをキープできる感覚を身につけてから外せば

その後は体内のカウントでテンポキープできるようになります。

 

テンポキープにおける大きなポイントは

「自分は、どういった音型のときに走ってしまいがちなのか」

という傾向を知っておくことです。

そのうちのひとつとして、

「執拗な反復」というのは

多くの方にとってテンポキープがおろそかになる典型的な箇所。

あらゆる楽曲において注意してみてください。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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