記事の信頼性
筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、
修士号(音楽)を取得しています。
また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。
もう随分前のことですが、
ルイサダ氏が日本で公開レッスンをおこなったときのことです。
その当時音楽大学で学んでいた日本の学生が受講者となり
ショパンの公開レッスンをおこなっていました。
そのレッスンの最中に「カンタービレな曲想の箇所」に差し掛かったときのことです。
「in tempo」
とルイサダ氏。
そこで、
学生が「メトロノームに合わせたようなきっちりしたテンポ」で弾いたところ、
ルイサダ氏は
「No !」
と言ったのです。
「あれ?」
といった雰囲気に包まれました。
ルイサダ氏の言う「in tempo」とは、
「細かなルバートはあった上で、大きく全体としてはスムーズに聴こえるように」
という意味だったんです。
メトロノームに合わせたような演奏では、
細かなルバートまで無くなってしまいます。
私はこれを生徒に説明するとき、
「白鳥の移動」
を例に出します。
白鳥って、水の中ではたくさん足を動かしているけれど、
人間によく見える水面上の箇所はスーッとスムーズに動いていますよね。
あのイメージを持つように伝えると
生徒がわかってくれることが多いです。
実際に演奏で実現するためには、
「何度も試しながら録音を聴きなおしたりして調整していく」
これしか方法はありませんが、
この感覚をわかっているかどうかが大きいのです。
余談ですが、ルイサダ氏のショパンレッスンといえば、
NHKで2005年に放送されていた
「スーパーピアノレッスンショパン編」
が有名でしょう。
その際のテキストが破格で売られています。
今回の「in tempoの話」は記載されていませんが、
「テクニック面」というよりは
「音楽解釈面」で参考になります。
一冊手元においておいて損はないでしょう。
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