【ピアノ】フェルマータの位置を感覚で決めない

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「こうきたら、普通こうなるだろうな」
という過去の経験からくる感覚に頼りすぎてしまうと、
楽譜に書かれていることを
捉え間違える可能性がでてきます。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ハイドン「ソナタ 第60番 Hob.XVI:50 op.79 第3楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、7-11小節)

11小節1拍目にフェルマータがありますが、

こういった休符上のフェルマータを

10小節3拍目のような

直前の最後の音符で表現してしまうケースが見受けられます。

 

感覚に頼っていると

そうやりたくなる気持ちも分からないでもありませんが、

少なくともこの譜例では

フェルマータの位置は休符の上。

感覚で決めずに、楽譜をよく読むべきです。

 

また、

フェルマータへ入るときに

rit. をしたくなりそうですが

そうせずにノンストップで入ってください。

いきなり停止が起きる効果を表現しましょう。

 

92小節目や160小節目など、

ハイドンは似たところで

わざわざ rit. を書いています。

あえて書き分けているのですから

書かれていないところではやらないことを原則としましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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