【ピアノ】フレーズを言い切ったようにしないコツ

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フレーズの終わり方と
文章でいう末尾の表現は
共通しているものがあります。
詳しくは、本記事をご覧ください。

 

音楽でも

文章でいう感嘆符(!)を思わせる表現が

とうぜんのように用いられます。

例えば、以下のような例。

 

ベートーヴェン「ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 作品27-2 月光 第3楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲尾)

明らかに

感嘆符がついて言い切っているようですね。

 

では、疑問符(?)はどうでしょうか。

これもとうぜんのように用いられます。

例えば、以下のような例。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第14番 K.457 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、35-39小節目)

これは、

わかりやすい形で

「問いかけ」と「応答」になっています。

問いかけの2小節が「?」でまとめられていますね。

 

もう一例見てみましょう。

 

ショパン「スケルツォ第2番変ロ短調 作品31」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)

譜例のいちばん最後を見てください。

ここでは

強いダイナミクスで発言されるので

感嘆符(!)で終わっているととらえる方も

いらっしゃるかもしれませんが、

筆者にはどうしても

疑問符(?)がついているように感じます。

 

大事なのはここから先。

音楽を読み取った結果、

「このフレーズは疑問符(?)で終わっているな」

と感じた場合は

それを音として表現したいところ。

フレーズが完全に終わったかのように

言い切った雰囲気を出してしまっては台無しです。

「!」もしくは「.(ピリオド)」で終わったかのように

なってしまうので。

 

では、どうすればいいのでしょうか。 

答えはシンプル。

そのフレーズの終わりで

テンポをゆるめなければいいのです。

 

テンポをゆるめると

途端に段落感がついてしまいます。

 

実際の会話でも、

「私の気持ちがわかりますか?」

と投げかけるように言うときは

発言スピードをゆっくりにしていきません。

しかし、

「あなたの気持ち、よく分かりました。」

と言うときには

うなずきながら

噛みしめながら

ゆっくりにしながら言い切ってもおかしくありません。

 

音楽でも結局はこれと同様なのです。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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