【ピアノ】松葉の後ろにある音楽表現を読みとろう

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クレッシェンドやデクレッシェンドが書かれている場合、
その後ろにある音楽を読めるかどうかで
仕上がりが音楽的になるか決まってきます。

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ショパン「スケルツォ第1番ロ短調 作品20」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、313-316小節)

ここでは、

ダイナミクスの松葉のつけられ方は

2小節ごと同じようになっています。

楽譜の見た目の上では

同じ幅で

上げて下げて、上げて下げる。

 

しかし、

まったく同じように

上げて下げてを繰り返してしまうと

音楽を表面的に読みとったことにしかなりません。

 

(再掲)

右手の親指で演奏するメロディを

口で歌ってみるとわかりますが、

音楽的に

この4小節の中でいちばん重みが入るのは

最後の小節の頭です。

 

したがって、

以下の2パターンのどちらかのやり方を使って

最後の小節に重心をかけるべきです。

◉ ふたつめの小節のデクレッシェンドを少なめにする
◉ みっつめの小節のクレッシェンドを多めにする

このようにすることで

ただ単に同じ幅を上げ下げするのではなく、

松葉の後ろにある音楽表現も踏まえた演奏になります。

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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