【ピアノ】テンポが速いからこその注意点 ~小犬のワルツを例に~

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本記事では、
小犬のワルツを例に
テンポが速い楽曲だからこその注意点を
解説しています。
急速なテンポを持つ他の作品にも応用できますので、
この楽曲に取り組んでいない方も
読んでみてください。

 

■テンポが速いからこその注意点 ~小犬のワルツを例に~

♬ 拍子感を忘れずに

 

ショパン「ワルツ第6番 変ニ長調 作品64-1(小犬)」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、1-4小節)

テンポが速いと、

どうしても音を弾くことに必死になってしまい

拍子感が薄れてしまいがちです。

譜例のところは拍子感に注意が必要な代表例です。

なぜなら、

◉ 左手のリズムが不在だから
◉ 右手のパッセージの構造がズレていくから

この2つの条件がそろってしまっているからです。

 

常に3拍子の意識を忘れずに

この4小節を仕上げましょう。

 

♬ 装飾音に不自然なアクセントがついてしまわないように

 

この楽曲には「プラルトリラー」が複数回出てきます。

難しいのは分かりますが、

こういった装飾音は

流れの中でさりげなく入れてください。

 

テンポが速いと

頑張って入れようと思うあまり

そこに不自然なアクセントがついてしまったりします。

不自然なアクセントが入るというのは

極端な言い方をすると

音楽が止まったのと同じことです。

 

「ゆっくり練習(拡大練習)」するときから

この点に気をつけてさらいましょう。

 

ちなみに、

この作品に出てくるプラルトリラーは

速いテンポの中で入れるのが難しいということもあり

やや簡略化した入れ方が推奨されています。

詳しく知りたい方は

コルトー版を参照してください。

 

◉ ショパン/ワルツ集 (アルフレッドコルトー版)

 

 

 

 

 

 

♬ 3連符が装飾音のようにならずに

 

これについては、

【ピアノ】装飾音と3連符を区別しよう

という記事で解説していますので

参考にしてください。

 

♬ 跳躍でテンポを広げるときも、拍感覚を忘れずに

 

(120-122小節)

121小節目では

通常、少しテンポを広げて演奏します。

「大きな跳躍がある」という理由に加え、

次の小節の崩れ落ちるような下降表現を

印象的に演出するためです。

 

これまで速いテンポで

「123 123」ときていたため、

テンポをゆるめた瞬間に気までゆるんで

拍感覚がなくなってしまっていませんか。

テンポが広がっても

3拍子の感覚は忘れずに持っていましょう。

 

♬ 脱!sempre mf

 

正直、これがいちばん言いたかったことです。

ダイナミクスの表現が平坦になり、

「sempre mf(常にメゾフォルテ)」

のような演奏になってしまうこと

避けなければいけません。

 

特に、テンポが速い楽曲のときにやってしまいがち。

いわゆるガシャ弾き状態になってしまうのは

速く弾くこと自体に必死になってしまうからです。

 

この記事で取り上げている他のいくつかの注意点も、

「弾くのに必死になってしまうから」

という部分に由来して起きることでしょう。

トラックが120キロで走って

半分くらい荷物を落としている状態は

避けなければいけません。

70キロで走って、

見事に荷物を落っことさずに届ける。

しかも、へこんだりしていない綺麗な状態で。

この「荷物を届ける」というのが

音を拾うこと。

「へこんだりしていない綺麗な状態で」というのが

雑にならず表現が伴っていること。

慣れてきてから70キロ以上を目指せばいいんです。

 

【ショパン「小犬のワルツ」を更に学びたい方へ】

以前に出版していた同書の内容に大幅加筆し、完結編を完成させました。
完結させるにあたって、
読みにくい箇所の修正などもおこないました。

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