ショパンのエチュードは、技巧的な練習曲であると同時に、深い音楽性を持つ作品として知られています。
本記事では、Op.10-4の8小節目に焦点を当て、その音楽的特徴を解説します。
本記事では、Op.10-4の8小節目に焦点を当て、その音楽的特徴を解説します。
ショパン「エチュード Op.10-4」ワンポイントレッスン
譜例(PD作品、Sibeliusで作成、8小節目)
【8小節目の音楽的特徴】
8小節目は、7小節目の右手の音型を巧みに縮小し、独自の音楽的表現を生み出しています。特に注目すべき点は:
1. リズムの骨格
右側の譜例で示したように、シンコペーションが隠れています。これにより、通常の拍節感とは異なる、音楽的緊張感を演出。
2. 声部のバランス
右側の譜例で示したように、右手パートの下声と左手パートとで3度音程の和音が形成。したがって、右手の下声の方が少し大きめに聴こえるバランスで演奏するといいでしょう。
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