【ピアノ】フーガの主題と応答の入りと終わりをマーキングすると譜読みの効率が上がる

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J.S.バッハをはじめとするフーガの譜読みでは、
主題や応答が各声部に現れますね。
これらの「入り」と「終わり」を
赤や青などの目立つ色でマーキングすることで、
譜読みが効率的になります。

 

例えば、以下の譜例を見てください。

 

J.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第7番 BWV 876 変ホ長調 フーガ」

譜例(PD楽曲、Sibeliusで作成、35-39小節)

①「テノールによる応答の終わり」
②「バスによる主題の終わり」
③「アルトによる応答の始まり」
④「ソプラノによる主題の始まり」

をマーキングしました。

 

マーキングをすることで、以下のようなメリットがあります。

【視覚的な認識のしやすさがアップ】
譜読みで楽譜へかじりついているときというのは
視覚的要素に大きく依存しています。
色による強調は
楽譜の中で重要なところを即座に認識することを助けます。
【声部間のバランス調整が容易に】
フーガでは
主題や応答を他の声部よりも際立たせる必要がありますが、
特に3声以上になると、
慣れないうちは全体のバランスを把握するのが困難に。
マーキングによって、
各声部の重要度の変化を視覚的に理解しやすくなります。

 

楽譜へかじりついているときは

主題や応答が始まっても他と同一化して埋もれていたり

反対に、終わっても鳴らしっぱなしだったりするんですよ。

しかし、マーキングがそれらの入りと終わりをアナウンスしてくれるので

余裕がないうちでも

最低限のダイナミクスコントロールができるというわけなんです。

 

ちなみに、マーキングは以下のような工夫も効果的。

◉ 主題と応答で異なる色を使用する
◉ 声部ごとに色を変える
◉ 入りと終わりで異なるマークを使用する

 

これらのような視覚的補助により、

フーガの構造を理解しながら譜読みを進めることができます。

筆者は今現在は赤色しか使っていませんが、

フーガに入門したての頃は

細かく色分けして学習していました。

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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