【ピアノ】小節ごとに顔を出すウタとリズム

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ある部分によっては
1小節単位でウタとリズムのニュアンスが
書き分けられているケースもあります。
譜読みでそこまで読み取れると
表現方法の参考にすることができるでしょう。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

シューベルト「ピアノソナタ第7番 変ホ長調 D 568 第4楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)

譜例に書き込んだカギマークを見てください。

ここでは1小節ごとに

「ウタを前面に出した小節」と「リズムを前面に出した小節」が

入れ替わっています。

 

このような書法は

多くの作曲家が取り入れており

譜読みのときに読み取れると

表現方法の参考にすることができます。

 

ウタの小節は

ダイナミクスの松葉も書かれているので

強弱も含めてカンタービレに聴かせ、

リズムの小節は

メロディに細かなアーティキュレーションが書かれているので

軽さを表現する。

 

このようにすると、

それぞれの小節が対比的になり

音楽が魅力的になるでしょう。

 

ちなみに、

ピアニストによっては

「ウタの小節をたっぷり目に歌って、リズムの小節でテンポを戻す」

という解釈をしているケースもあります。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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