【ピアノ】音楽の時間の進み方を意識しよう②

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本記事は、
【ピアノ】音楽の時間の進み方を意識しよう
という記事の補足的内容。
本記事単体でもお読みいただけます。

 

譜読みをして

その楽曲の詳細を読み取っていくときには

「時間の進み方」

という点にも着目すべきです。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ラフマニノフ「音の絵 op.39-5」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、70-72小節)

2小節進むにつれて、

テンポは変わらずに

「音価」が

3・4・6・8と

どんどん細かくなっていきます。

それがこの部分の美しさ。

 

こういった構造的なことを理解していれば、

「音価が細かくなったからといってテンポが遅くなってしまうのは音楽的ではない」

と判断できます。

「難しくなっていって、遅くなってしまった」

という印象に聴こえないよう、

注意して弾き進めましょう。

 

このような音価の変化は

ある意味では「アッチェレランド」と似た効果があります。

反対の表現として

「リタルダンド」になるように音価を変化させていく例も

よく見られますね。

 

「作曲家は、何のためにわざわざ音価変えたのか」

こういった部分まで読み取っていくのが

音を拾うことと同じくらい重要なことです。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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