何度練習しても
頻繁に音が抜けてしまう
“ちょっとしたところ” ってありませんか?
それは「運指」に原因がある可能性も。
特に曲頭のつかみなどで音が抜けてしまうと
非常にもったいないですよね。
実例をもとに解決策を見ていきましょう。
具体例を挙げます。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、1-4小節)
最初のトリルでは
通常は「La Si La」というように
行って返ってくるだけの3音で演奏することが多い。
日頃、どのような運指を使っているでしょうか。
一見問題無さそうな「232」で弾くと
音の抜けが発生しやすいのです。
どちらの指も強い指ではあるのですが、
となりあった指を交互に高速で使うのは
意外と難しいものなのです。
そこで、
このトリルは「132」で弾くことをオススメします。
こうすることで
音が欠けてしまう可能性をグンと減らすことができます。
もう一例見てみましょう。
ブラームス「2つのラプソディ 第1番 Op.79-1 ロ短調」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)
楽曲のはじめから
「細かな3連符」がでてきます。
この3連符は、
弱い指がふたつも含まれた「345」ではなく
「235」で弾きましょう。
はじめはやりにくく感じるかもしれませんが、
慣れてしまえば
安定性はまったくちがいます。
音抜けの可能性がグンと下がるのです。
「ちょっとしたところの音の抜けを無くすために」
この観点で考えると、
運指の重要性は極めて高いものとなります。
音が抜けてしまうのは、
「技術不足」ではなく
「運指の検討不足」なのかもしれません。
頻繁に音が抜けてしまうところがある場合には、
闇雲にさらうだけでなく
運指の再検討も視野に入れてみましょう。
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