これから解説する学習方法は
本番までまだ時間がある場合しか出来ないものですが、
たいへん効果的な方法となっています。
やり方は、以下のようなもの。
を活用することで
パブリックドメインになっている作品の楽譜を
合法で無料閲覧することができるので、
いったん譜読みが終わった後に
自分が使っていない他の版の楽譜を見て
異なった運指を使っているところをチェックする。
そして、他版の運指のほうも試してみて
どちらがやりやすいか、
また、どちらが音色などの面で納得がいくかなどを
細かく調べる。
これをやると
自分がいちばんだと思って譜読みを終えた運指ですら
くつがえされることがあります。
そのときに、
◉ なぜ自分が今使っている版では異なる運指が書かれているのか
などを考えることになり、
それが運指に鋭くなるための良い勉強になります。
認識しなければいけないのは、
一度、譜読みを終えるくらい自分で納得して決めた運指があるからこそ
それを比較対象として良い学びになるということ。
数学の問題を解くときなども、
開始1分で答えを見てしまうよりも
ある程度考えたうえで答えを見たほうが
解答から学べることが多いですよね。
初めから答えを見た場合は
「解き方を暗記する」みたいな学習になりますが、
考えたうえで見た場合は
「自分の考えのどこに問題があったのかを考えながら、解き方も覚える」
というような、身になる学習になります。
運指の学習でも似たようなところがあるということ。
ある意味、二度手間になる部分も出てきます。
しかし、上記のように
自分でしっかりとやり込んだうえで
別案も参照するのが
学習効果を上げる条件なので、
二度手間を恐れずにやってみなくてはいけません。
もちろん、
本番が近いときは
やらないほうがベター。
新しい運指を試したりすると
一時的に弾けなくなったりと
混乱が生じる可能性があるからです。
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