譜読みをして
その楽曲の詳細を読み取っていくときには
「時間の進み方」
という点にも着目すべきです。
具体例で見てみましょう。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、70-72小節)
2小節進むにつれて、
テンポは変わらずに
「音価」が
3・4・6・8と
どんどん細かくなっていきます。
それがこの部分の美しさ。
こういった構造的なことを理解していれば、
「音価が細かくなったからといってテンポが遅くなってしまうのは音楽的ではない」
と判断できます。
「難しくなっていって、遅くなってしまった」
という印象に聴こえないよう、
注意して弾き進めましょう。
このような音価の変化は
ある意味では「アッチェレランド」と似た効果があります。
反対の表現として
「リタルダンド」になるように音価を変化させていく例も
よく見られますね。
「作曲家は、何のためにわざわざ音価変えたのか」
こういった部分まで読み取っていくのが
音を拾うことと同じくらい重要なことです。
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