【ピアノ】なぜ、音価を正しく読み取るところから始めるべきなのか

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譜読みにおいて
音価を正しく読み取ることから始めるべき理由を、
具体例とともに簡潔に解説します。

 

【ピアノ】同音を反復するときに、何でもかんでもスタッカートにしない

という記事などで

少なくとも、譜読みをする初期段階では

楽譜に書かれている音価を守るように

おすすめしてきました。

 

ではなぜ、まずはそうすべきなのかということについてなのですが、

参考として以下の譜例を見てください。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第10番 K.330 第3楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、69-72小節)

この譜例を見ると分かるように、

少なくともモーツァルトは

音価を短くしてほしいところで

休符を挟み込んでいます。

 

つまり、

69小節1拍目ウラの8分音符が短くなって

70小節1拍目ウラのようになってしまっては注意不足。

わざわざ作曲家が書き分けたわけなので

演奏者は弾き分けなければいけません。

 

譜例のように

休符を挟んで厳密な音価を指示した作曲家ばかりではありませんが、

モーツァルトに限らず

原則としては

楽譜に書かれている音価を把握することが最優先だと思っていいでしょう。

 

それを知っておいたうえで

最終的な判断として短めに弾いたりするのであればいいのですが、

音価への意識をトバしてしまうと

楽曲理解が浅いまま弾いていることになってしまいます。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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