【ピアノ】難しいところの譜読みを何とかする方法

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難しいところの譜読みを何とかするには
音楽的な理解はとうぜん必要ですが、
おおむね弾けるようになるためには
どうしたらいいのでしょうか。

 

これから書いていくことは

テクニック的に難しいところでとるべき対策です。

難しくないところでは

わざわざ以下のようなやり方をしなくても構いません。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第8番 K.310 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、123-125小節)

この3小節間は

おそらく、この楽曲の中では

テクニック的にいちばん弾きにくいところです。

 

こういった難しいところの譜読みを何とかするには

音楽的な理解はとうぜん必要ですが、

おおむね弾けるようになるためには

どうしたらいいのでしょうか。

 

ポイントは、

譜読みの初期段階から

両手でゆっくりゆっくり合わせてしまわないことです。

片手だけで、理想の完璧なテンポで楽譜も見ずに弾けるくらいにしてから

両手でゆっくりゆっくり合わせ始めてください。

 

とうぜんのことのように思うかもしれませんが、

ほとんどの方が

片手ですらろくに弾けていないうちから

両手で合わせ始めてしまいます。

 

難しいところがどうしてうまく弾けないのか分かりますか。

テクニック不足というよりも

たいていは、余裕がないからです。

たとえゆっくりのテンポであっても、

慣れていない段階で両手で合わせているときというのは

余裕がありません。

だからこそ、

片手だけでピカンピカンにしてから

少しでも余裕をもって両手で弾き始めるのが、

少なくとも難しいところでは

良いアプローチ方法となります。

 

(再掲)

とにかく、片手で数回弾くだけで終わらせないこと。

よそ見をしていても間違えずにインテンポで弾けるくらい

慣れておいてください。

そこまで行くためには

片手のみでも相当練習が要ります。

 

それから、譜例で示したように

運指をガンガン書き込んじゃってください。

書かなくても分かるような部分も書いちゃっていいんですよ。

 

譜読みの初期というのは、

楽譜にかじりついて

視覚的要素に頼っています。

その段階を早く終わらせるためにも

逆にむしろ書き込みを重視して

毎回異なる運指で弾いてしまうような非効率な反復練習を

徹底的に避けるんです。

 

最善の下準備と適切な練習方法を腑に落としたら、

できるようになるまでやるのみ。

先ほど、日本に在住しているシンガポール出身の友人と

メッセージでスキーの話をしていたのですが、

「私たちが努力し続ける限り、奇跡が起こる可能性があります。」

などと、

日本で生まれ育った純粋な日本人では

中々口に出来ないような素晴らしいことを

教えてくれました。

ほんとうに不可能な一部のことを除けば、

ピアノでも同様と言えるでしょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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