ショパン「革命のエチュード」でよく起きている譜読み間違い
ショパン「革命のエチュード」では
譜読み間違いがよく起きている要注意スポットがあります。
今回、再度ご覧に入れます。
「同じ小節内での有効臨時記号」の見落としが原因です。
譜例(Finaleで作成、7小節目)
譜例で、3拍目の大音符表記にした音、
ここはフラットではなくナチュラル。
間違えて演奏している方がほんとうに多い。
1拍目のナチュラルがまだ有効ですから、気をつけましょう。
「ロシアもの」の譜読みは注意深くおこなうべき
「ロシアもの」の作品、特に、
プロコフィエフやラフマニノフに取り組むときには、
「同じ小節内での有効臨時記号」に要注意。
これらの作曲家の作品では、
臨時記号がたくさん出てくる上に
ゆっくり弾いていると
あっているのか間違っているのか分かりにくい曲が多い。
相当注意しないと譜読みミスが発生します。
例えば、
プロコフィエフは
初期の作品は「ロマン派の雰囲気」が濃く出ており、
年代を重ねるごとに「近現代の作風」に近づいていきます。
しかし、
比較的分かりやすい初期の作品でも
譜読みには注意が必要。
曲調こそ聴きやすい作品ですが、
臨時記号がたくさん出てきます。
それに「12/8拍子」という特徴もあり、
1小節に入る音数がとても多い。
そのせいか、
実際にこの楽曲で
「同じ小節内での有効臨時記号」
を見落として譜読みしている演奏を
何度も耳にしたことがあります。
間違えて譜読みしてしまっていると
後ほど修正するのはとてもたいへんです。
「最初の段階からていねいに読んでいくことが、結局は完成へのいちばんの近道」
と心得て進めていきましょう。
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