ハーフペダルというのは、
② 踏んでいないダンパーペダルを、半分だけ踏みこむこと
③ 低音域の音を強打し、その余韻のみをダンパーペダルで拾うこと
これらの意味がありますが、
今回取り上げるのは①を使ったもの。
ひとつの使用例ではありますが、
バスは途切れさせたくないけれど
ウワモノの濁りを解消させたいときなどに
完全に踏みこんでいるダンパーペダルを半分だけ戻して
再び完全に踏み込むテクニックが有効となります。
例えば、以下のような例。
譜例(PD作品、Finaleで作成、4-5小節)
さて、今回取り上げたい話題はここから先。
なぜ半分だけ踏み替えると
バスのみを残せるのでしょうか。
厳密にはバス”のみ”ではありませんが
バス以外の響きは相当減衰しますね。
ピアノの通常の状態では
各弦に各ダンパーが密着しています。
したがって、
ダンパーが弦の響きを止めているので
弾いてもすぐに音が消えていきます。
一方、
ダンパーペダルを踏むことで
すべての弦からすべてのダンパーが離れます。
結果、弦の響きを止めるものがなくなるので
弾いた音が響くわけです。
この状態からさらに
半分だけ踏み替えることをやっているわけですよね。
つまり、
「全ダンパーが全弦に少しだけ触れてすぐに戻る」
ということ。
ペダルを踏まずに
低音の鍵盤をスタッカートで弾いた音と
高音の鍵盤をスタッカートで弾いた音を聴き比べるとわかりますが、
低音の響きのほうがずっと長く残ります。
それゆえ、
ダンパーが弦に少しだけ触れると
ただでさえ減衰が速い高音のほうの音が急激に薄くなり、低音は残るのです。
いろいろな音域の音が鳴っている中で
高音のほうの音だけを取り除けるテクニックの仕組みを
わかっていただけたかと思います。
【ピアノ】ハーフペダリングを知る 〜基礎と応用〜
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