【ピアノ】声部分けされている音はどこまで指で残すべき?

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♬ 初心者から寄せられることが本当に多い質問に答えます

♬ これを知ると、演奏的にもキモチ的にもラクになります

 

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ブルグミュラー25の練習曲より 第7番「清らかな小川」

譜例(PD作品、Finaleで作成、曲頭)

「声部分けされている音は、どこまで指で残せばいいですか?」

という質問を本当にたくさん受けます。

この譜例でいうと、「右手の下声の音」のことです。

初心者の方は

良い意味で真面目に考え込んでしまって

「4分音符なのだから、4分音符いっぱい指で残さないといけない」

と思い込んでしまっている方が多いようです。

しかし、それではほとんどの楽曲は演奏できません。

「親指を連続して使用する場合」や「同音連打の場合」は

わずかでも切らざるをえないからです。

 

「声部分け」というのは、

あくまでも

「声部をわかりやすく示すためのもの」です。

「指で残す長さ」は別の話だと理解しておきましょう。

 

(再掲)

もちろん、

なるべく保持することは大事です。

譜例でしたら、

右手の親指で演奏する下声の音は

8割程度保持し、次の打鍵の準備に移ればOK。

(「8割」という言葉もイメージですので、厳密に考えすぎないでください。)

本当に4分音符になるくらいギリギリまで残そうとすると

次の音への移り方がギクシャクしてしまい、

美しい流れになりません。

 

ただ、ひとつ疑問が残りますよね。

「それでは音が切れてしまうけれどいいのか」

という疑問。

いいんです。

そうするしかありませんから。

それに、

そういった部分をダンパーペダルで補佐して音楽を仕上げていくのです。

この考え方は上級になってからもずっとつきまといます。

指でなんとかしようと悩むのではなく、

ペダルに頼り切るのでもなく、

「指でできる限りのことをしたら、あとはペダルで補佐する」

これで乗り切れる場面は山ほどあります。

 

仮に、譜例の箇所を「ノンペダル」で演奏する場合は

テンポをかなり急速に仕上げれば

音の切れは気にならなくなります。

しかし、この楽曲に取り組む方の多くの方は初心者であり

それはさすがにまだ難しいですよね。

ペダルで補佐するほうを検討したほうがいいでしょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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