【ピアノ】同音が連続するときは同じニュアンスで並べないこと

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本記事では、
メロディに出てくる「同音の連続」をテーマに
音楽的な演奏をするためのヒントをお伝えしています。

 

記事の信頼性


 

筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、

修士号(音楽)を取得しています。

また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。

 

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ドビュッシー「前奏曲集 第1集 亜麻色の髪の乙女」

譜例(PD作品、Finaleで作成、2-3小節目)

①②③④⑤と5つの番号を書き入れましたが、

Ges音が5回続きますね。

この5つのGes音のうち、どのGes音に一番重みが入ると思いますか?

正解は、④です。

普通に考えると、⑤とも捉えがちです。

しかし、ドビュッシーは

「④から⑤にかけてデクレッシェンドを書いている」

ということと、

「④にはテヌートを書いている」

ということから判断すると、

④に一番重みが入ると解釈できます。

①②はフレーズの中で経過的に通り過ぎる短い音なので

それほど重みは入りません。

③はフレーズの最後の音なので、大きくならずにおさめるのが普通です。

 

ここでお伝えしたいのは、

「亜麻色の髪の乙女」についてのアドヴァイスというよりは

「同音が連続するときは同じニュアンスで並べないこと」

という基本についてです。

別の言い方をすると、

「同じ音量、かつ同じ音質の音が2つ以上並ばないようにする」

ということ。

「コン!コン!」

というドアをノックする音を聞いて私たちが不快に思うのは、

全く同じ音量、かつ全く同じ音質の音が2つ以上並んでいるからです。

同音連打はもちろん、譜例のような「同音の連続」においては

常に以上の注意点を意識しましょう。

特にそれらの連続が「メロディ」に出てくる場合は

ニュアンスがとても耳につきやすいので注意が必要です。

 

「同音連打(同音連打関連の記事)」については

多くの記事を書いていますので

あわせて参考にしてください。

 


 

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