【ピアノ】音楽を停滞させずにテンポをゆるめるコツ

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表現としてテンポをゆるめるときに
ついて回る懸念点があります。
「音楽が停滞してしまわないか」
という部分。
本記事では具体例とともに
この点の解決策を解説します。

 

今回は、

rit. と書かれている場合」ではなく、

「書かれていないけれども、表現としてテンポをゆるめたいとき」

について学習していきましょう。

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ベートーヴェン「ピアノソナタ第23番 熱情 ヘ短調 op.57 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、33-35小節)

35小節目からは新しいセクションになりますので

34小節目の四角で囲った辺りで

少しだけテンポをゆるめたいですよね。

実際に、多くのピアニストもそうしています。

 

ただし、

やり方を間違えてしまうと

音楽が止まってしまいます。

「テンポをゆるめても、小節の変わり目は間(ま)を空けない」

このことが大切。

「小節と小節がスムーズにつながっているか」をチェックしましょう。

 

ポイントは、

「音楽の流れの中で呼吸する」

ということ。

小節の変わり目で

「ヨイショ」とばかりに呼吸を入れると、

そこに不自然な「間(ま)」が空いてしまう結果となります。

 

(再掲)

そこで推奨できる方法が、

「四角で囲った箇所では、”遅くする” と思わず、”やや息を入れるだけ” と思うこと」

これなんです。

そうすると、

割とあっさり次の小節へ入るために

音楽が停滞しないで流れます。

「頭で遅くする量を考えるのではなく、呼吸で調節する」わけなので、

出てくる音楽も呼吸に沿った自然な動きになります。

 

rit. が書かれていないけれども

表現としてテンポをゆるめたいときは

たいていこのやり方でうまくいきます。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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