【ピアノ】隠れエコーの表現を見つけよう③

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本記事は、
【ピアノ】隠れエコーの表現を見つけよう
【ピアノ】隠れエコーの表現を見つけよう②
という記事の追加的内容。
本記事単体でもお読みいただけます。

 

上記の記事で取り上げたものとは別の作品例を

見てみましょう。

 

ブラームス「ピアノソナタ 第3番 ヘ短調 Op.5 第2楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)

丸印で示した音に注目してください。

ここでのメインメロディは

とうぜん、上段に出てきている8分音符の動きですが、

下段の丸印で示した音が

16分音符ぶん遅れて

メロディを1オクターヴ下、部分的に2オクターヴ下でなぞっています。

 

時間差到達の味わいと

オクターヴユニゾンによる独特の音色が

メロディを効果的に演出しています。

 

こういったところでの演奏ポイントは、

存在感の優先順位を守ること。

具体的には、

エコーの存在を把握しつつも

あくまでメインは上段の動きであるということを忘れずに

丸印をつけた音は

上段の動きよりも目立たないバランスで弾き進めていく。

そうすることではじめて

ブラームスがこのような書法をとった意味が出てきます。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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