「ピアノ演奏おぼえがき」 著 : ハンス・カン 訳 : 城 房枝 / 音楽之友社
という書籍に
以下のような文章があります。
(以下、抜粋)
旋律的なフレーズをエスプレッシーヴォで演奏するには、
つまり重要な音にアクセントをつけ、
あまり重要でない音はさらっと流して弾くのである。
(抜粋終わり)
旋律的なフレーズをエスプレッシーヴォで演奏するには、
つまり重要な音にアクセントをつけ、
あまり重要でない音はさらっと流して弾くのである。
(抜粋終わり)
この考え方というのは
ルバートの表現方法と
どことなく近いものがあります。
ルバートでは、
ただ単に揺らそうと思っても
たいていうまくいきません。
それよりもまずは、
どの音を大切に扱い、どの休符をどんな空気感でとらえ、
などといったことを細かく解釈して
素直に音にしていくと、
自然とそこにニュアンスができているもの。
楽曲にもよりますが、
大事な音や強調したい音には
やや長くとどまる選択肢もありますし、
音量のみで強調したい場合は
必ずしも長くはとどまらずに表現する手もあります。
つまり、
ひとつひとつの音符や休符を
どのように扱うか、
また、カタマリとしてみたときに
どのように扱うか。
こういった視点で譜読みをして音にしていくことで
勝手にアゴーギクらしきものがついてくる。
いずれにしても、
上記のハンス・カンによるコメントにもあるように、
重要な音と重要でない音をしっかりと見分けることが
エスプレッシーヴォとルバートの表現にとって
欠かせない視点となります。
◉ ピアノ演奏おぼえがき 著 : ハンス・カン 訳 : 城 房枝 / 音楽之友社
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