注 : 本記事の内容は、
「ピアノピース2週間マスター(全音楽譜出版社)」より
普遍的な練習方法のみを紹介し、
書籍内容の複製にならないように心がけています。
出版社など関係者の方で
万が一取り下げを希望される場合は、
お手数ですが、
「お問い合わせ」よりご一報ください。
「ピアノピース2週間マスター(全音楽譜出版社)」
という楽譜をご存知ですか?
現在ではほとんど出回っていないようなのですが、
以前は楽譜店でもよく見かけた教則本です。
「月光の曲」「別れの曲」「トルコ行進曲」….
など、名曲を2週間でマスターできるように、
毎日の練習項目と簡潔なアドバイスなどが載っていた
「1冊1曲」のシリーズものです。
その中で取られていた練習方式が
とても有効なのです。
今回ご紹介したいのは以下の2点です。
◉ 1-8小節目までを練習する場合、9小節目の頭まで弾く
それぞれ解説していきます。
このブログでも以前から書いているように、
「短く区切って練習する」
という方法は譜読みにとって大きな力を発揮します。
区切って、同じ箇所を何度も何度も読んでいくのです。
おおむね弾けるようになるまでに重要なのが、
ということです。
これが、効率よく手に入れていくポイントとなります。
つまり、仮に80小節の楽曲を譜読みするとしたら、
「80小節全部をゆっくり通す」ということを繰り返すよりも、
「8小節をしっかりと読んでから次の8小節に移る」
という方法を10回繰り返すほうが、
譜読みは早く終わります。
もっと細かく区切ってもいいくらいです。
なおかつ、短い単位を丁寧に徹底的に読んでいくことで、
譜読み間違いをする可能性も減らすことができます。
「ピアノピース2週間マスター」では、
1日分の課題として
数小節だけを「大きく見やすい譜面」で提示され、
その区切った範囲だけを、
この順序でマスターするように課されます。
それを13回分に分割して全曲を網羅し、
最後の14日目は
フルスコアを提示され通して弾く、
という方針でした。
(各日の練習には簡潔なアドヴァイスなども載っていました。)
2週間でマスターするために
1日目からダラダラと最後まで読む方針では決してないのです。
次に、
「1-8小節目までを練習する場合、9小節目の頭まで弾く」
という方法についてですが、
やはり「ピアノピース2週間マスター」で
指示されていた方法です。
音楽は常に流れていますし、
小節のつなぎ目というのは
作曲の上でも音楽の連結として重要な箇所ですので、
この練習方法は推奨されるのです。
こうすることで、
それぞれの練習箇所が音楽的につながるようになります。
今回取り上げた
◉ 1-8小節目までを練習する場合、9小節目の頭まで弾く
という、
当たり前のようでいて見落としがちな練習方法を
是非譜読みに取り入れてみましょう。
「ピアノピース2週間マスター」
はアマゾンの中古だとプレミア価格になってしまっていますが、
新品で出回っている楽曲が
わずかにありました。
そのうちプレミアになってしまうと思われるので
早い者勝ちかもしれません。
◉PP2週間マスター(21) 白鳥 (ピアノピース2週間マスター)
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/-/e/B08MVMPNMT?ref_=pe_1206512_179741122
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