【ピアノ】和音演奏になった途端、フレーズを見失わない

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単音でメロディを弾いていく場合に比べて
和音演奏でメロディを弾き進めていくときは
フレーズ感がなくなってしまいがち。

 

具体例を見てみましょう。

楽曲が変わっても考え方は応用できます。

 

プロコフィエフ「ピアノソナタ第1番 ヘ短調 作品1」

譜例(PD作品、Finaleで作成、16-17小節)

16小節目からは

右手で演奏するメロディを含む和音が重厚になります。

このような和音演奏になった途端に

フレーズ感がなくなって

音楽が縦割りになってしまうケースは

多く見受けられます。

 

プロコフィエフは

フレーズを示す書き込みはしていませんが、

こういったところは

カッコ付きスラーで補足したように

大きなフレーズ感をもって演奏してください。

 

(再掲)

点線スラーで補足したような

細かなフレーズも見えますが、

フレーズごとに処理するよりは

「場面ごとの処理」を心がけたほうが

音楽が流れるでしょう。

 

フレーズを細切れにしないポイントは、

矢印で示したように

小フレーズの終わりの和音から

次の和音へのつながりを意識することです。

小フレーズの終わりの和音を鳴らした途端に

安心してはいけません。

 

「和音演奏になった途端、フレーズを見失わない」

これを意識する必要があるからこそ、

簡単なものでも

「楽曲分析(アナリーゼ)」をして

フレーズ構造をとらえておく必要があります。

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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