具体例を見てみましょう。
楽曲が変わっても考え方は応用できます。
譜例(PD作品、Finaleで作成、16-17小節)
16小節目からは
右手で演奏するメロディを含む和音が重厚になります。
このような和音演奏になった途端に
フレーズ感がなくなって
音楽が縦割りになってしまうケースは
多く見受けられます。
プロコフィエフは
フレーズを示す書き込みはしていませんが、
こういったところは
カッコ付きスラーで補足したように
大きなフレーズ感をもって演奏してください。
(再掲)
点線スラーで補足したような
細かなフレーズも見えますが、
フレーズごとに処理するよりは
「場面ごとの処理」を心がけたほうが
音楽が流れるでしょう。
フレーズを細切れにしないポイントは、
矢印で示したように
小フレーズの終わりの和音から
次の和音へのつながりを意識することです。
小フレーズの終わりの和音を鳴らした途端に
安心してはいけません。
「和音演奏になった途端、フレーズを見失わない」
これを意識する必要があるからこそ、
簡単なものでも
「楽曲分析(アナリーゼ)」をして
フレーズ構造をとらえておく必要があります。
✔︎ あわせて読みたい
やさしい曲でまなぶ「楽曲分析(アナリーゼ)」の基礎①
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