【ピアノ】音型に背かないクレッシェンドの方法

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本記事では、
“文字表現” によるクレッシェンドの問題点と
その改善策について解説しています。

 

クレッシェンドの “文字表現” は、

“松葉表現” よりもあいまいです。

 

crecendoと書かれていれば、

「そこからクレッシェンドするのだな」

ということは分かります。

しかし、

意外と音型に背いているケースは多い。

 

例えば、以下のようなケース。

楽曲が変わっても応用できます。

ドビュッシー「子供の領分 5.小さな羊飼い」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、23-24小節)

ここでは、

22小節目より「crescendo」の “文字表現” があります。

24小節目の mf が到達点となっています。

しかし、カギマークで示したところは

音型がおさまっているので

ただ単にグーっとクレッシェンドすると

おさまり尻が大きくなり不自然。

そこで、次の譜例のようにします。

つまり、

「上昇音型」に目をつけて

その箇所でのみクレッシェンドするのです。

そうすれば、

全体としてはドビュッシーの意図通りクレッシェンドできますし、

音型のおさまり尻がふくらむこともありません。

 

ポイントは、

「上昇音型」などの

クレッシェンドと相性の良い要素を見つけること。

もし、上昇音型が見つからない場合はどうすればいいと思いますか?

答えは簡単。

「段階的クレッシェンド」を取り入れればOK。

これについては、

以下の記事を参考にしてください。

【ピアノ】段階的なクレッシェンドの取り入れ方

 

今回はクレッシェンドを例にしましたが、

デクレッシェンドの場合は

反対に考えることで応用できます。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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