【ピアノ】旋律を強調しすぎない方がいい場合

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本記事では、
「旋律の音量バランス」について、
強調しすぎない方がいいケースを解説しています。

 

「旋律(メロディ)」というのは

多くの場合は「主役」としての位置付けです。

伴奏や対旋律よりも遠慮してしまうと

全体のバランスを欠くことになります。

 

しかし、

「旋律を強調しすぎない方がいい場合」

というのもあるのです。

ここで言う「強調しすぎない」というのは

「抑揚をつけすぎない」

ということも含めての意図です。

 

該当ケースとしては、大きく次の2つ。

1. その後に待っている ”より大切な旋律” を活かすために、まだ淡々と弾いておいた方がいい場合
2. 歌曲伴奏の場合

 

「その後に待っている ”より大切な旋律” を活かすために、
まだ淡々と弾いておいた方がいい場合」

というのは、

音楽を相対的に考えればわかりますね。

ダイナミクスに置き換えてみましょう。

「その後に待っている f を活かしたいのであれば、今書かれている mf はやりすぎないほうが相対的に f の箇所が活きる」

これと似た考え方です。

 

抑揚をつけた旋律というのは、かなりものを言います。

したがって、

いつでも抑揚をつけすぎてしまうと

しゃべりすぎになってしまいます。

◉ メロディを出しすぎずに淡々と歌うところ
◉ メロディに思い切り抑揚をつけて歌うところ

これらを使い分けると

それぞれの表現がどちらも活かされます。

こういったことは音楽を大きな視点でとらえないと

見落としてしまう内容です。

 

続いて「歌曲伴奏の場合」についてですが、

この場合は

「旋律を強調しすぎない」というよりも

「和音のトップノートを強調しすぎない」

といった方がより正確。

 

歌曲伴奏の場合、

和音が連続する伴奏型は多く

その場合は

和音のトップノートが旋律の役割を果たすこともあります。

しかし、

歌曲伴奏などの時には

あえて上の音などを強調しないほうが

歌手が歌いやすいケースが多いのです。

それは、

たとえ歌の旋律をユニゾンでなぞっていたとしてもです。

 

この辺りは

現場に合わせて歌手とやりとりしながら

適宜対応が必要となってきます。

もちろん、

間奏などで歌手が休んでいるところであれば

これには該当しません。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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