「旋律(メロディ)」というのは
多くの場合は「主役」としての位置付けです。
伴奏や対旋律よりも遠慮してしまうと
全体のバランスを欠くことになります。
しかし、
「旋律を強調しすぎない方がいい場合」
というのもあるのです。
ここで言う「強調しすぎない」というのは
「抑揚をつけすぎない」
ということも含めての意図です。
該当ケースとしては、大きく次の2つ。
2、歌曲伴奏の場合
「その後に待っている ”より大切な旋律” を活かすために、
まだ淡々と弾いておいた方がいい場合」
というのは、
音楽を相対的に考えればわかりますね。
ダイナミクスに置き換えてみましょう。
今書かれている mf はやりすぎないほうが相対的に f の箇所が活きる」
これと似た考え方です。
抑揚をつけた旋律というのは、かなりものを言います。
したがって、
いつでも抑揚をつけすぎてしまうと
しゃべりすぎになってしまいます。
「メロディに思い切り抑揚をつけて歌う箇所」
これらを使い分けると
それぞれの表現がどちらも活かされます。
こういったことは音楽を大きな視点で捉えないと
見落としてしまう内容です。
続いて「歌曲伴奏の場合」についてですが、
この場合は
「旋律を強調しすぎない」というよりも
といった方がより正確です。
歌曲伴奏の場合、
和音が連続する伴奏型は多く
その場合は
和音のトップノートが旋律の役割を果たすこともあります。
しかし、
歌曲伴奏などの時には
あえて上の音などを強調しないほうが
歌手が歌いやすいケースが多いのです。
それは、
たとえ歌の旋律をユニゾンでなぞっていたとしてもです。
この辺りは
現場に合わせて歌手とやりとりしながら
適宜対応が必要となってきます。
もちろん、
間奏などで歌手が休んでいる箇所であれば
これには該当しません。
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