【ピアノ】ショパンのカデンツァ的パッセージのルバート方法

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ショパンの楽曲では
たびたび「カデンツァ的なパッセージ」が出てきます。
そのようなパッセージを
音楽的に弾くコツを紹介します。

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ショパン「バラード第1番ト短調 作品23」

譜例(PD作品、Finaleで作成、33小節目)

このような

「カデンツァ的なパッセージ」

を音楽的に弾くコツは

「緩・急・緩」

このルバートにのっとって弾くこと。

 

つまり、

パッセージの入りはゆっくり目に入り、

そのあと少しまいて

後半からまた少しゆるめる。

極端な言い方をすると、

パッセージの中で

テンポの動き方を

「鏡」のような対称的に近いものとする。

 

こうすると

自然なアゴーギクが生まれ

なおかつ、演奏もしやすいのです。

 

譜例に書き込んだ「緩・急・緩」の文字の位置は

あくまでおおよその目安ですが、

イメージはつかめるはずです。

 

「緩・急・緩」のアゴーギクは

このようなカデンツァ的なパッセージ以外にも

ショパンの作品ではあらゆるところで

取り入れることができます。

 

ひとつ注意点があります。

「緩・急・緩」の後のほうの「緩」から次へ進むときに

音楽が止まってしまわないこと。

不自然な「間(ま)」を空けてしまったり

極度な「緩」にしてしまうと

音楽が停滞してしまいます。

この点にはよく気をつけて演奏しましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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