【ピアノ】長めにとどまるアウフタクト音の弾き方

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本記事では、
「引き伸ばされたアウフタクト音の弾き方」について、
注意点を解説しています。

 

具体例として、

ショパン「ノクターン 第2番 op.9-2」

いちばん初めの1音を思い出してみてください。

このアウフタクト(弱起)の8分音符は

「やや長めにとどまる」

と演奏解釈されることが多いようです。

実際、

楽譜通りに8分音符ピッタリの長さで演奏してしまうと

かなり素っ気ない印象になってしまいます。

 

一方、

「やや長めにとどまる」

というのは注意が必要な考え方です。

「その音だけを長く弾く」という意味ではない。

なぜ長めにとどまることになるのかというと

「その前後のアゴーギクが引き伸ばされているから」

このような理由からなのです。

 

したがって、

アウフタクトにやや長めにとどまったにも関わらず

1小節目に入った時に

すぐにテンポ通りになってしまうと

音楽的にはかなり不自然。

1小節目に入ったところはややていねいに演奏し、そのあと戻す。

そして、

これら一連の流れを

ギクシャクしたりわざとらしくならないように調整する。

 

言葉で言うと

ごちゃごちゃしていますが、

やっていることは非常にシンプルです。

自然の流れに沿った演奏を心がけましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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