まず知っておいていただきたいのが、
バロック時代における原則です。
「第1楽章の4分音符の刻みを、そのテンポのまま8分音符にして緩徐楽章を演奏する」
このようにすると楽章間もテンポの関連づけができる。
「倍のテンポ」というのはバロック時代の原則。
これはもともと、
筆者が指揮者の先生から習ったものです。
のっとらずに演奏している録音もたくさんありますが、
まずはこのようなテンポの決定方法があるということは
知っておきましょう。
やってみるとわかるのですが、
これでテンポをつくったAdagioって
結構、のろくないんです。
ロマン派以降の作品でよく聴かれるAdagioを想定していると
どことなくせわしなく聴こえるはず。
「倍のテンポ」という
この原則を前提にする限り
バロックのAdagioはそれほど遅くなりません。
こういったバロックの名残なのか
例えば、モーツァルトのAdagioは
ブラームスのAdagioよりも
テンポは速めに演奏される慣習があります。
メトロノームの表面を見ると
「Adagio ♩=○○」 などと
わざわざ目安のテンポが書かれていることもありますが
やはり、作品ごとにテンポを検討していくほうがベターなのは
言うまでもありませんね。
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【ピアノ】緩徐楽章のテンポの決め方
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