譜例を見てください。
テンポは書き入れませんでしたが、
あらゆるテンポを想定してください。
左手のアルベルティ・バスを見ると
丸印をつけた箇所に
「対旋律的なライン(Si – Do – La – Do – So)」
が隠されています。
こういった動きを必ずしも強調する必要はありません。
しかし、
譜例のように
「メロディが動いていない箇所」に出てくる場合は
少し強調してあげると音楽的な演奏になります。
メロディが動いていないのにも関わらず
ただの伴奏が鳴っているだけだと
少し物足りなく感じてしまう可能性があるので
それを対旋律的要素で補っているというわけです。
実際、それが可能なように書かれている作品はたくさんあります。
アルベルティ・バスに隠された対旋律を見つけ出すことも、
「楽曲分析(アナリーゼ)」のひとつであると言えます。
アルベルティ・バス自体は
初級者用の教材に多く出てくる印象ですが、
モーツァルトのピアノソナタなど
あらゆる段階の学習者が取り組む作品でも
度々顔を見せますよね。
ただの練習音型ではなく、
立派な音楽表現を含んでいる伴奏型なのです。
今回のようなちょっとした工夫で
あなたの演奏が音楽的になることを
覚えておきましょう。
という記事も参考にしてください。
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