【ピアノ】小節線を越えてかけられた連桁の意味

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本記事では、
演奏方法に迷いやすい記譜のうち
「小節線を越えてかけられた連桁」
について解説しています。

 

 

具体的な譜例を見てみましょう。

 

バルトーク「ミクロコスモス第6巻(140~153)143番 交替する分散和音」

譜例(PD作品、Finaleで作成、曲頭)

 

この譜例では

小節線を越えて連桁がかけられています。

なぜわざわざこのような記譜が

とられているのでしょうか。

 

たいていの楽曲における

このような記譜は、

フレーズがどうなっているのかという

その構造を示したもの。

 

言い換えると、

上記の譜例の場合は

3小節間にわたる大フレーズの中にある小フレーズ

を示すために

小節線を越えた連桁が必要だったということ。

 

この作品では

作曲家が視覚的に書き残してくれていますが、

小節線をまたがせてまで

視覚的に示してくれていない楽曲もあるので

演奏者がフレーズ構造を判断しなくてはいけません。

 

譜読みのときに

こういったことまで読み取ったうえで

そのフレーズの表現方法を考えていきましょう。

 

ちなみに、

ざっくりとした言い方をすると

時代が現代に近づいてくればくるほど

作曲家が譜面で視覚的に示している内容が

増えてくる傾向にあります。

これについては

【ピアノ】多様化した譜面の役割

という記事で解説していますので

あわせてご覧ください。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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