【ピアノ】裏拍から表拍へ向けたフレーズを読み取ろう

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本記事では、
J.S.バッハの作品を譜読みする場合に
「asset(財産)」になる基礎と
そのショパンの作品への応用を解説しています。

 

J.S.バッハの作品では特に、

アウフタクトも含めて

裏拍から表拍へ向けているフレーズが

非常に多く見られます。

例えば、以下のような例。

 

J.S.バッハ「インヴェンション第1番 BWV772」

譜例(PD作品、Finaleで作成、曲頭)

裏拍から表拍へ向けたフレーズがつくられ、

また裏拍からフレーズが始まる。

J.S.バッハの他の楽曲を見てみても

驚くほど多く、このやり方がとられています。

 

この事実を知っておくだけで

新しく譜読みを始める楽曲から取れる情報が増えます。

 

ひとつ、応用例を挙げましょう。

 

ショパン「エチュード(練習曲)op.10-3 ホ長調」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭の左手)

譜例のように、

「原曲」では8分音符毎にアクセントがつけられています。

(3小節目以降は「同様に」という意図で省略されていると考えられます。)

 

アクセントが何故ついているのか考えたことはありますか?

「アクセントがついている音からフレーズが始まっている」

ということ。

 

このように考えていくと

音楽のアゴーギクも見えてきますね。

アクセントがついている音から各拍頭に向けて音楽が進み、

各拍頭でショートフェルマータ。

そうすると勝手に音楽的なアゴーギクができています。

 

J.S.バッハの例で解説した、

「裏拍から表拍へ向けたフレーズ」が

濃厚にみられるケース。

 

こういった基本的な型を

自分の中にいくつかストックすることで

組み合わせや変形が出てきても見抜ける基礎が身につきます。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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