【ピアノ】拍の途中から唐突に書かれている強弱記号の意味

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fp などといったダイナミクス記号が
拍の途中から唐突に書かれていることはよくあります。
それらはどのように解釈すればいいのでしょうか。

 

【本記事の結論】
ダイナミクス記号は、
「その記号の箇所から新しいフレーズが始まっていますよという目印」
を示していることもある

 

 

ダイナミクス記号というのは

通常でしたら

「決まりのいいところ」

に書かれています。

◉ 楽曲のはじめ
◉ セクションのはじめ
◉ ダイナミクスの松葉の行き先

など。

 

一方、

拍の途中から唐突に書かれているケースもあります。

例えば次のような例です。

ドビュッシー「子供の領分 1.グラドゥス・アド・パルナッスム博士」

譜例(PD作品、Finaleで作成、60-62小節)

61小節目では

2拍目に f と書かれていますよね。

もちろん、subito f という意味ですが、

もう一つ重要な意味を含んでいます。

「その記号の箇所から新しいフレーズが始まっていますよ、という目印」

このような読み取り方もできます。

 

今回の譜例では「スラー」が書かれているので

フレージングを読み取るのは難しくありません。

しかし、

楽曲によっては

レガートにしてほしくないところでは

スラーが書かれていません。

そういった時に、

「ダイナミクス記号を頼りにフレージングを読み取る」

というテクニックが有効にはたらくのです。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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