音楽でも
文章でいう感嘆符(!)を思わせる表現が
とうぜんのように用いられます。
例えば、以下のような例。
ベートーヴェン「ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 作品27-2 月光 第3楽章」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲尾)
明らかに
感嘆符がついて言い切っているようですね。
では、疑問符(?)はどうでしょうか。
これもとうぜんのように用いられます。
例えば、以下のような例。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、35-39小節目)
これは、
わかりやすい形で
「問いかけ」と「応答」になっています。
問いかけの2小節が「?」でまとめられていますね。
もう一例見てみましょう。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)
譜例のいちばん最後を見てください。
ここでは
強いダイナミクスで発言されるので
感嘆符(!)で終わっているととらえる方も
いらっしゃるかもしれませんが、
筆者にはどうしても
疑問符(?)がついているように感じます。
大事なのはここから先。
音楽を読み取った結果、
「このフレーズは疑問符(?)で終わっているな」
と感じた場合は
それを音として表現したいところ。
フレーズが完全に終わったかのように
言い切った雰囲気を出してしまっては台無しです。
「!」もしくは「.(ピリオド)」で終わったかのように
なってしまうので。
では、どうすればいいのでしょうか。
答えはシンプル。
そのフレーズの終わりで
テンポをゆるめなければいいのです。
テンポをゆるめると
途端に段落感がついてしまいます。
実際の会話でも、
「私の気持ちがわかりますか?」
と投げかけるように言うときは
発言スピードをゆっくりにしていきません。
しかし、
「あなたの気持ち、よく分かりました。」
と言うときには
うなずきながら
噛みしめながら
ゆっくりにしながら言い切ってもおかしくありません。
音楽でも結局はこれと同様なのです。
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