具体例を挙げます。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、76-77小節)
このような
「伴奏のようであり、メロディのようでもあり」
といった音群では、
どこを歌えばいいか分からなくなりませんか?
全部といえば全部なのですが、
もっと端的に言うと
「つなぎ目」なのです。
つなぎ目とは、
譜例の丸印で示したところのこと。
こういった音を
やや強調するつもりで歌いましょう。
(「強く」というよりは、指圧を深くするイメージ。)
そうすると
線によるメロディの中にもウタができます。
以下の例も同様に
丸印で示した「つなぎ目」を歌いましょう。
伴奏でありつつも、メロディックな動きになっていますね。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、152-153小節)
もう少し、キビキビとした曲想の例を挙げます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、117-121小節)
両手で受け渡しながら
メロディが展開されていきます。
ここでもやはり、
丸印で示した「つなぎ目」が重要です。
これらの音を意識的に発音して弾くと
ウタの表現になり、かつ、輪郭が明確になります。
本記事では
3作品のみを取り上げましたが、
似たようなメロディの動きは
実にさまざまな作品で使われています。
その都度、
「つなぎ目」というポイントを意識してみてください。
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