【ピアノ】歌うべきところが分かりにくいメロディの歌い方

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本記事では、
ショパンの作品を3作とりあげて
「歌うべきところが分かりにくいメロディの歌い方」
を解説しています。

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ショパン「ピアノソナタ第3番 ロ短調 作品58 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、76-77小節)

このような

「伴奏のようであり、メロディのようでもあり」

といった音群では、

どこを歌えばいいか分からなくなりませんか?

全部といえば全部なのですが、

もっと端的に言うと

「つなぎ目」なのです。

つなぎ目とは、

譜例の丸印で示したところのこと。

 

こういった音を

やや強調するつもりで歌いましょう。

(「強く」というよりは、指圧を深くするイメージ。)

そうすると

線によるメロディの中にもウタができます。

 

以下の例も同様に

丸印で示した「つなぎ目」を歌いましょう。

伴奏でありつつも、メロディックな動きになっていますね。

ショパン「ポロネーズ 第7番 幻想 Op.61 変イ長調」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、152-153小節)

 

もう少し、キビキビとした曲想の例を挙げます。

ショパン「スケルツォ第2番変ロ短調 作品31」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、117-121小節)

両手で受け渡しながら

メロディが展開されていきます。

ここでもやはり、

丸印で示した「つなぎ目」が重要です。

これらの音を意識的に発音して弾くと

ウタの表現になり、かつ、輪郭が明確になります。

 


 

本記事では

3作品のみを取り上げましたが、

似たようなメロディの動きは

実にさまざまな作品で使われています。

その都度、

「つなぎ目」というポイントを意識してみてください。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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