具体例を挙げます。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、313-316小節)
ここでは、
ダイナミクスの松葉のつけられ方は
2小節ごと同じようになっています。
楽譜の見た目の上では
同じ幅で
上げて下げて、上げて下げる。
しかし、
まったく同じように
上げて下げてを繰り返してしまうと
音楽を表面的に読みとったことにしかなりません。
(再掲)
右手の親指で演奏するメロディを
口で歌ってみるとわかりますが、
音楽的に
この4小節の中でいちばん重みが入るのは
最後の小節の頭です。
したがって、
以下の2パターンのどちらかのやり方を使って
最後の小節に重心をかけるべきです。
◉ ふたつめの小節のデクレッシェンドを少なめにする
◉ みっつめの小節のクレッシェンドを多めにする
◉ みっつめの小節のクレッシェンドを多めにする
このようにすることで
ただ単に同じ幅を上げ下げするのではなく、
松葉の後ろにある音楽表現も踏まえた演奏になります。
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